先在のキリスト

2022年12月22日

2018年12月9日
参照聖句:箴言8:22~31①
説教題:先在のキリスト

 

おはようございます。小学生のお友達もおはようございます。今日からアドベント第2週に入ります。ろうそくも2本立ちました。今日は箴言8章22~27を通して先在のキリストと言うテーマで学んでまいりましょう。先在とは、きれいに洗う洗剤ではなく、永遠の昔からおられたということです。旧約聖書の箴言はご存知のように知恵の言葉の塊です。家庭教育の基本となる大切な書物です。ここから知恵の言葉を学んでまいりましょう。

普通クリスマスのメッセージではイエス様の誕生の場面が話されますが、今年は誕生以前のキリストについて考えてみたいと思います。今から二千年前この世界に処女マリヤを通して聖霊によって人間としてお生まれになったイエス様はその前はどこで何をしていたと思いますか。それを知る手掛かりの一つが箴言8章です。時間順で見てまいりましょう。
箴言8:22
ここに出てくる私は誰でしょうか?自分に適用して吉田孝と言う人でしょうか?またあなたの事でしょうか?そうではありません。文章の流れから見るとイエス・キリストのことです。それを踏まえて読んでみましょう。
ここで太い文字で書かれている主とは創造主なる神、父なる神の事。その働きを始めるとは何のことでしょうか?そうです。創世記1:1にある天地創造の御業です。創世記を読んでみましょう。初めに神が天と地を創造した。天と地にある物は偶然に出来たのではなく創造主なる神が目的をもって創られました。でもここではこの創造のわざが始まる前からイエス・キリストは存在していたのです。
私を得ておられた。買うとか、手に入れる、有しておられたとも訳せます。父なる神によって造られたということではありません。

23:わたしは立てられた。これは神の働きをする為に油注がれた者として聖別された。または任命されたという事です。何に任命されたか?30節の神の傍らで組み立てる者として。即ち創造のみわざに共に加わる為にイエス・キリスト、子なる神はたてられたのです。

24~25:私は既に生まれていた。この天地、すべての物が作られる前に生み出されていた。
27:存在していた。これは全て創世記1:1 初めに神が天と地を創造した。前にキリストは存在していたのです。

○ヨハネ1:1は先在のキリストを現わしています。開きますか。ここで初めに言葉があったという書き出しがあります。創世記1:1でも初めにという言葉が出てきます。どちらが古いか、昔かというとヨハネ1:1ですね。何故か。言葉、ロゴスとは当時の人々の考えから言うと、ただの言葉の他に、人間の力をはるかに超えた永遠的存在や創造的力をも示しています。そうです。世界が作られる前にキリストが存在している事を示しているので、神と共に、特にともには、父なる神と向かい合って永遠に信頼している関係があるという事です。その後箴言8章にある天地創造が始まります。父と子、聖霊の三位一体の神によってこの世界の全てのものは創造されたのです。宇宙も含めて神の創造の御業であります。人間も同じです。猿から進化して偶然人間になったのではなく目的をもって神かたちに人間は造られたのです。

○ピリピ2:6~8 開いてみましょう。
同じことがピリピ2章にもあります。キリストは神の御姿である。これがこの世界に来られる
以前のキリストのお姿です。父なる神の右の座におられるお姿。権威ある座におられる。

6:神の在り方を捨てて。ご自分を無にして:特権を主張されずに、仕える者の姿:僕として
人間と同じようになられました。:違いは罪が無いという点だけ。それ以外はすべて私達と同じです。人としての性質:知性があり、感情があり、意思があるお方です。
この様にして処女マリヤから生まれたのです。2千年前。

適用 今日皆さんと共に確認したいことは次のことです。
キリストは天地の造られる前から(すなわち地球が出来る前から)存在し、そして天地が創られた時には父なる神と共に天地創造の御業に加わりました。やがて人の救いの為に今から2千年前に人として生まれました。これがクリスマスです。

結び
私たちの救いの為に真の神であるキリストが2千年前に人として来られ、この地上を歩まれたことを覚えてまいりましょう。そしてもっともっとイエス・キリストを聖書を通して知りこのお方に信頼して歩んでまいりましょう。