キリストと共に生きる 

2022年12月23日

2018年11月11日
参照聖句:ローマ人への手紙6:1~11
説教題:キリストと共に生きる

※姓名部分はプライバシー保護の為伏字にいたしました。

●●兄弟が本庄教会の礼拝に出席されたのは2015年2月ですから3年9ヶ月前ですね。既に本庄教会に来られた時にはイエスをメシヤと信じておられたと思います。ここしばらくは仕事の関係で夜の礼拝に出席しておりますのでご存じない方がいるかもしれませんが今年10月9日にバプテスマ志願書をいただき希望日を確認したら今日11日が良いという事になりました。

11月11日は非常に良い日です。何故か、それは私が45年前の11月11日に洗礼を受けたからです。私と同じ日に洗礼を受けますので彼は偉大な信仰者になると思います。私の場合は胃が大きいという事で胃大な信仰者という事になります。あまり受けませんでしたか。

さて今日は●●兄弟のバプテスマ式(洗礼)ですのでそれにちなんだ内容になります。まずバプテスマとは何か?浸すとか、一体になる。一つとされるという意味です。
また聖書ではバプテスマは2つの意味で使われます。一つはイエスを主と信じた時に起きる聖霊のバプテスマ。聖霊によってキリストと一体とされ、キリストの新しい命を受ける事。これを救われるとか、新生すると言います。この時、目には見えませんが私達はキリストと連なり、普遍的なキリストの体なる教会の一員となります。教派、教団、グループは関係ありません。貴方も私もこのキリストの体なる教会の一員になるのです。私達はキリスト教会と言う場合にこの視点をいつも頭に入れておく必要があります。そうでないと自分と違うグループのキリスト者を排除してしまう考えに陥る場合もありますので大切なところです。

もう一つは水のバプテスマです。これはイエス様を信じ、聖霊によってバプテスマされ、即ち一体とされてキリストから新しい命を受けた人は、救いの恵みのしるしを公に示す為に、そして地上のキリスト教会の一員として正式に歩むことを示す為に、救いを目に見える形で公に表す儀式を水のバプテスマと言います。水に浸したり、水を注がれたりして受けるのが水のバプテスマです。この時にはバプテスマを授ける人は必ず父、子、聖霊の名によって授けると宣言します。

こういう訳で順番は水のバプテスマが先になる事は有り得ません。よく聞く話で救いに関係なく教会に長く来ているからそろそろバプテスマ受けますかと言われたという話を聞きます。また水のバプテスマを受けてしまえば何とかなるので早く受けなさいと勧める人もたまにいます。いずれも順番が逆なのであり得ない話です。●●さんはⅠコリント12:3のみ言葉から救いを確信しました。開いてみましょう。
では水のバプテスマに至るまでの迄の流れを皆さんと一緒に確認してまいりましょう。

1、一段階福音を聞く。Ⅰコリント15:1~5
福音。キリストの良い知らせの言葉。この福音のことばを歓迎し受け入れるならば、この福音のことばを信じて救われます。これが恵みと信仰による救い。信仰義認です。キリストにつながり永遠の命と罪の赦しを受けます。では良い知らせの中身、福音とは何か。私達はキリスト教と言う宗教を信じるのでなく、今も生きておられる主イエス・キリストを信じる。ここが大切ですね。福音の中身は使徒パウロも信じた事で次の3ポイント。キリストは私達の罪の代わりに十字架に掛かって死なれた事、墓に葬られた事、三日目に甦られた事。これは旧約聖書で預言されていた事実です。イエスを心に歓迎して迎い入れたら救われる。信じるとは、自分の意志の他に、御霊、聖霊の働きによって導かれるものです。聖霊によるのでなければ、誰も「イエスは主です」ということは出来ません。まさしくその通りであります。●●さんも数年前に体験している話です。

2、第二段階 ローマ6:1~12聖霊のバプテスマ
イエスは主であると信じた人は救いを受けます。この時何が起きたか。目には見えませんがキリストとつながりました。そしてキリストの命を受けるのです。3:キリスト・イエスにつくバプテスマを受けたとは厳密にいうと私達がイエスをメシヤと信じた瞬間にキリスト・イエスの中に入りました。聖霊によってキリストにバプテスマされる。一体となる。これを聖霊のバプテスマと呼びます。ここにいる皆さんも体験している事です。4:私たちはキリストと一体になったのでキリストと共に死に、キリストと共に生きる事になります。飛びますが11節の結びをご覧ください。キリストと一体となった人は、自分は罪に対して死んだ者でありと有ります。これは非常に大切でキリスト信者の生命線ですね。罪に対して死んだとは、キリストによって自由と命を受けたのだから、私達が罪の生活に留まり続ける事は有り得ない、又は再び罪の奴隷にはならないという事です。そして神に対してはキリスト・イエスにあって生きたものとされている。これが聖化の歩みです。別の言葉でいうと日々の歩みを通して主イエス・キリストに似た者とされ続けていく事です。
これを認めて生きよと。思いなさいとは認めなさい、認め続けなさいという意味です。しかも命令形だからより大切な勧めですね。いずれにしてもここを常に確認しておく必要があります。

3、3段階 水のバプテスマ マタイ28:19~20
今度はいよいよ水のバプテスマです。イエス・キリストを救い主と信じた時、救いを受ける。聖霊によってキリストと一体とされる。キリストの溢れる命を受け、新生する。ボーンナゲンしたのです。この救いの恵みを目に見える形で表すのが水のバプテスマです。形だけ受けても意味がありません。救いを受けた人が受けるものです。そしてこれはイエスのご命令です。聖霊のバプテスマを受けた人は水のバプテスマを受ける事は当然の流れです。この箇所は弟子達に述べている言葉です。父、子、聖霊の名によってバプテスマを授けるのです。更にイエスの約束は、世の完成の時まで、あなた方と共にいる。こんなに力強い励ましは他にありません。ここから勇気が出てきます。

適用
今日の洗礼式は今述べた3点を踏まえて行いますので皆さんも是非ご理解ください。福音を聞いてイエスを救い主と信じる。そうしたら聖霊のバプテスマを受ける。救いの恵みの印として水のバプテスマを受けるのです。
そしてキリストと一体となった人はキリストと共に罪に対して死んだのだから(罪の生活に留まる事は有り得ない、再び罪の奴隷にはならない)神に対して生きる。聖化され続けて生きるのです。

結び
またこれから洗礼を受けたいと願っている方は是非今日のメッセージを自分の事と受け止めて下さいますように。3段階。また洗礼を受けた方は今日のみことばを自分の事として受け止め罪の生活に留まり続けるのでなく、日々聖霊によってきよめられ、励まされてキリストと共に生きる事を求め続けてまいりましょう。お祈りします。