見ずに信じる者は幸い
２０１８年８月１９日
参照聖句：ヨハネ２０：２６～３１
説教題：見ずに信じる者は幸い
おはようございます。今日も共に聖書から学びましょう。イエス・キリストの復活については６回目になります。聖書を読んでいくとイエスは週の初めの日の朝から夜にかけて５回続けて栄光の体をもってご自身を現わしている事が分かりました。初めはマグダラのマリヤ。二回目は他の女性達、３回目は詳しく書いていませんがシモン・ペテロ、４回目はエマオの途上にあった弟子のクレオパ達。５回目は夕方１０人の使徒達に、戸が閉められた部屋に栄光の体をもって入ってこられました。今日は６回目にトマスを含めた使徒達に現れた事を見てまいります。週の初めの日から８日後、翌週の日曜日。
参考までにイエスが復活の体で現れた７回目の記録はどこか？ガリラヤ湖畔で７人の使徒達に（ヨハネ２１章）。８回目は５００人以上の信者たちに（Ⅰコリント１５：７）。９回目はヤコブに（Ⅰコリント１５：７）１０回目はオリーブ山で弟子達に（使徒１：３～１２）という事になります。こんなに沢山イエスはご自身を現わしてくださいました。それではヨハネ２０：２６～３１から学びましょう。ポイントは２つです。トマスに現れたこと、ヨハネ福音書が書かれた目的について。
１、トマスに現れた。２６～２９
２６：８日後、週の初めイエスが甦られた日から８日後という事になります。８日前にペテロはじめ１０人の使徒たち、クレオパは復活の主に会っていますので喜び溢れていました。４文字言葉でいうと雀が飛び跳ねるさまを現わす欣喜雀躍という言葉が当てはまります。飛び跳ねて主の復活を喜んでいたのです。が、一人だけ全く無反応な人物がいました。復活の現場に立ち会えなかったトマスです。彼らがいくら伝えても、それで、何が、別に、どうしたの、自分は見てないから。そんなに言われてもとか。全く冷めていたトマスがいたのです。
そのようなトマスも含めて１１弟子がいたのです。そこに復活の栄光のイエス様が前と同じように体をもって部屋に現れました。以前と同様に戸が閉められていたのですが。平安があなた方にあるように。何と恵みに満ちた言葉でしょうか。ここにはあのトマスもいます。
また彼らはイエスのことばによると復活した後にガリラヤに行くように命じられていましたが
まだ彼らはイエスの言葉に従ってガリラヤに移動していませんでした。そんな１１使徒達にイエスは平安あれという愛に満ちた言葉を語り掛けています。前にも話しましたがキリストの平安は世が与える平安ではありません。どのような荒波が吹こうとも乗り越える平安です。
２７：そればかりかイエスは彼らの会話を全て聞いていましたので、トマスに語り掛けています。これはどこかで聞いた覚えはありませんか？そうです。１週間前にトマスが他の使徒たちに対して自分の目でみなければ信じないと語ったことばに対する答えです。２５節の言葉と比較してみて下さい。そのままイエスは不信仰なトマスに対して答えてくださっているのです。
○ここから分かる事は何か。それはイエスが弟子たちと共にいて会話を全部聞いているのです。聞き耳を立てているのです。揚げ足取りではなく、愛するがゆえに共にいて下さっているのです。
２８：トマスはこの時にイエスこそ復活の神であり、真の神であることを確信して、私の神、私の主と告白し礼拝しました。The Lord of me and the God of me 。と信仰告白したのです。
２９：イエスはトマスの礼拝を受け入れてくれました。そのうえで、「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ないで信じる者は幸いです」これは有名な言葉です。世の中には見えないけれども、存在するものは沢山ある。何があるか、皆さんの方が詳しいと思いますので教えて下さい？
また見ないで信じる者は幸いです。これは私たちにとって大きな励ましです。私達はイエス様を見ていません。でも信じています。何故か。信頼できる神の言葉である聖書があるからです。この聖書を通して私たちは真の神、天地創造の神、イエス・キリストが神の御子である事、そして御子イエスの十字架の死と復活の意味を知ることが出来来ました。それ故私達はイエスを見ていませんが信じる事が出来るのです。ですからこのみ言葉は私たちに対する励ましでもあるのです。
２、大きな二番目、聖書の書かれた目的３０～３１
３０：ヨハネの福音書ではヨハネは神の子であるイエスの奇跡（しるし）をいくつ記録したのでしょうか。そうです。４つ。違いますね。７つです。カナの婚礼で水をぶどう酒に変えたことから始まります。でもそれ以外にもイエスが神の子としてのしるしのわざを沢山成しました。４福音書には合計３５のイエスの奇跡が記録されているようです。特に４福音書全てに書かれているものは一つだけあります。それは何か？子供が持っていた５つのパンと２匹の魚を通して５千人の給食を成した事です。これだけは４人の聖書記者が心に残っているのです。イエス様は群衆がお腹ペコペコの時に大変だね、お祈りしていますと言ったのではなく奇跡のみわざを通して倒れそうな人のお腹を満たしたのです。まさしく今流でいうと変則的超大型フードバンクをしたのです。ただ祈っていますと言うだけではなく、現実に困っている人のお腹を満たすということです。
３１：ヨハネの福音書が書かれた目的はイエスが神の子キリストであるという事を読者が信じて救い（いのち）を受ける為です。その為にヨハネは７つの奇跡を選んで記録したのです。さて皆さんいかがでしょうか。イエスが救い主であることを認めますか。それとも頑なに拒否しますか。それはあなたの判断です。聖書の信仰は強制したりする事はなく自由意志に基づいていますので。
適用
○イエスは聞いている
イエス様は目には見えませんが弟子たちと共にいました。私はあなた方と共にいると言われるお方です。そうです。今イエス様ははるか彼方の宇宙の果てにいるのですか。そうではありません。勿論宇宙の果てにもいますが、この場所にもいて、私たちの会話を聞いているのです。これを偏在の神と言います。神はどこにでもおられる方です。これが本物の神であるイエス様のお姿であります。それ故今イエスはここにもおられます。私達の会話も全てご存知です。主を讃えている事も。主に従おうとして話し合っている会話も。主の御業や力を疑っている会話も。仲間の悪口を言っている話も。噂話をして人をけなしている話。信仰的な会話も、不信仰な会話も、聞くに堪えない会話も全部聞いているのです。是非今日主を見上げて、主を讃えて、主に誠実に歩む会話が多くなることを期待します。でないとイエスを悲しませるキリスト者になってしまいますから。
まとめ
平安あれ⇒イエスの与える平安はこの世が与える平安とは違います。人生の嵐が来ても乗り越える平安。見ずに信じる者は幸い⇒私たちには神の御心が全て啓示された聖書がありますから。これに信頼していこう。よく学んでいこう。そしてみことばを実行する愛の人になろう。「見ないで信じる者は幸いです」から。お祈りしましょう。