使徒信条⑫ 聖徒の交わり・罪の赦し・からだのよみがえり・永遠の命を信じる
2016年6月05日
参照聖句:Ⅰコリント15:1~5
説教題:使徒信条⑫ 聖徒の交わり・罪の赦し・からだのよみがえり・永遠の命を信じる
使徒信条の最後の学びになります。今日で12回目です。この学びはハーベストミニストリーズの中川健一牧師の講演や書物、その他の書物を参考にしてまとめたものです。毎回話しますが、この使徒信条はキリストの使徒達によってつくられたのではありませんが、使徒たちが教えている事と内容が同じで使徒的権威を持つので使徒信条と言われています。またこの使徒信条は洗礼式の時に信仰告白として読まれました。また異端の教えから守られるために信仰確認をしました。こうして異端の教えから守られました。
この使徒信条は短いのですが中心はイエス・キリストについての信仰告白であります。
今日学ぶところは最後の部分、聖徒の交わり、罪の赦し、からだのよみがえり、永遠の命を信じる。この4つを学びます。キリストを救い主と信じて受けるキリスト者の恵みについて述べています。
1、聖徒の交わり
使徒信条で告白している聖徒の交わりとはキリスト者が一緒に聖書を学んだり、祈ったり、また楽しく交流したり、食事して楽しむ時間の事を言っているのではありません。英語ではコミニオンcommunionです。何かを分かち合う、あるいは共有する事を聖徒の交わりと言います。コミニオンとはそうです。聖餐式の事を指しています。
でも使徒信条で告白している「聖徒の交わり」とは聖餐式以上で、過去、現在、未来のすべての信者が信仰と恵みによって救いを受けた、同じ祝福をキリストにあって共有しているのだという事を聖徒の交わりを信じると告白しています。そしてこれは次の罪の赦しが土台になっています。
2、罪の赦し Ⅰコリント15:1~5
罪の赦しを信じるとは罪から救われ、解放されることを言います。キリストによって与えられる救いは恵みと信仰によって与えられるものは3つの面がある事を思い出してください。
①信仰義認、新しく生まれる。新生とも言います。過去形の救い
②聖化、現在進行形の救い。性質がイエス様に似てきます。何年経ってもイエス様に全く似ていないのであればその信仰は少し問題です。
③栄化。未来形の救い。この地上を終える時、又キリストの再臨の時に私たちが栄光の体に変えられます。このようにキリストは過去、現在、未来に於いて完璧に救いを与えて下さいました。使徒信条で告白している様にイエスを救い主と信じたら救われている事を確信してください。
3、体のよみがえり
私たちの体は死んでなくなるのではありません。復活するのです。前提は何か。イエス・キリストの復活です。これは歴史の事実です。キリストの弟子たちはこの復活の証人となって変えられた人生を生きました。故にキリスト者も体の復活があります。あなたも。Ⅰコリント15:20
第一の復活
①私たち 教会時代の人の復活
今の我々に適用すると、既にキリストを信じてなくなった人、今生きている人、キリストの地上再臨、携挙のときに体のよみがえりがあります。そして主と共にいるのです。
②旧約時代の信仰者 アブラハムやモーセ。キリストの地上再臨の時に復活します。7年間の患難時代の後にキリストが地上に見える栄光の体で再臨する時の事です。そしてこの後キリストと共に千年王国を治めます。楽しみですね。
第二の復活(この話はあまり聞いたことが無いかもしれませんが・・・キリスト者以外)
黙示録20:11~14千年王国が終わると白き御座の裁きがある。実はこの時すべての人はよみがえって神のみ前に出るのです。最終的な裁きがあるのです。
黙示録20:14~15 死とハデス火の池に投げ込まれる:これが地獄と呼ばれるところ。
○罪人の復活も含めて体のよみがえりがある事を信じますと告白しているのがこの言葉です。
4、永遠のいのちを信じます。
永遠の意味は何でしょう。そうです。ずっと続く命を持つのです。もう一つの意味があります。時間を超越した新しい命を永遠と言います。実に永遠は命の長さと命の質を表している言葉です。
ヨハネ3:36 御子を信じるものは永遠の命を持つ。持ち続けるのです。日々新しくされ続けるという事です。うれしいことです。
適用
○今日の聖徒の交わり、罪の赦し、からだのよみがえり、永遠の命を信じます。全部あなたや私の事です。
①聖徒の交わり:過去、現在、未来のすべての信者が信仰と恵みによって救いを受けた、同じ祝福をキリストにあって共有しています。
②罪の赦し:イエスを救い主と信じた時に恵みによって新生し、聖化され、やがて栄化されます。これが罪の赦し、罪から救われて解放された結果です。
③体のよみがえり:あなたも私も栄光の体によみがえる希望があります。但し不信者も白き御座野前に出てよみがえり永遠の地獄の裁きがある事を忘れてはなりません。
④永遠の命を信じます。質的にも量的にも続くのが永遠の命。死んでも生きる命を持っています。
結び
これで使徒信条の学びは終わります。多分今迄何となく告白していた事が少しはっきりしたと思います。是非確信をもって確認しながら使徒信条を告白いたしましょう。