使徒信条⑪ 聖霊・聖なる公同の教会を信じる
2016年5月29日
参照聖句:ヨハネ16:7~16
説教題:使徒信条⑪ 聖霊・聖なる公同の教会を信じる
今日は使徒信条の第11回目の学びになります。あと2回で終わります。合計12回になります。前回は「そこから来られて、生きている者と死んでいるものとを裁かれます」とはどのような事か図表を通して確認しました。未来の事は気になるところですが、聖書から4つの視点を確認しました。①キリストの空中再臨、目に見えません。キリスト者を天に迎えるためです。(携挙)患難期前と患難期後の2つの解釈がある事をお話ししました。ちなみに私の信仰的立場は患難期前である事も話しました。次に②7年間の世界的な患難時代③キリストの地上再臨、世界を裁くため目に見える形で来られます。最後は④平和な時代千年王国についてでした。キリストが来られるのはいつか誰もわかりませんが、キリスト者の真の希望はキリストの再臨であり、また千年王国、そしてやがて新しい天と新しい地に繋がっていきます。そのような訳で自分に与えられている使命を果たして歩んでまいりましょう。
今日は「聖霊を信じる、聖なる公同の教会を信じる」というテーマで話します。
○聖霊を信じるとは
皆さんは聖霊というとどのような印象を持ちますか。※幽霊だから気持ち悪い、天使のようだ。実は聖霊とは優しい、目に見えない、力になってくれるお方、助けてくれる、共にいてくれる、安心感を与えてくださる、励ましてくれるお方です。また聖霊は御霊とも言いますので、御霊という言葉が出てきたらこれは聖霊の事です。特徴2つ。
①聖霊は人格を持つ パースン・パーソナリティ
人格の3条件は知識、感情、意志を持っている事です。聖霊はイエス様が天に上げられた後に助け主としてイエス様の代わりとしてこの世界に来てくださるお方です。霊ですから目に見えません。
ヨハネ16:7助け主としてこのお方はパラクレイトス。そばにいて助けてくださるお方です。細かくいうと助言者、慰め主、弁護者、とりなすもの、激励者、援助者として人格を持って私やあなたを助けてくださるお方です。
聖霊は時として悲しむ事があります。例えば私が罪を犯しても悔い改めないでいたら聖霊は悲しんでいます。またあなたが元気を失っているときに励ましてくださいます。更にヨハネ16:8にはその方がくると世にその誤りを認めさせるお方として働かれると有ります。このように聖霊は人格を持っています。ですから聖霊様・御霊様と言う呼び方をする場合があります。
②聖霊は神です ヨハネ14:16
もう一人の助け主、勿論主イエス様は助け主でありますけれども、イエス様はここでもう一人の助け主を送ってくれると言いました。これはイエス様と性質、本質が全く同じお方という意味です。更に進んで14:17真理の御霊。その方はあなた方と共に住み、あなた方の内におられる。
14:18。イエス様はあなた方の所に戻ってくる。どのような形でしょうか。聖霊として戻ってくるのです。そうすると結論:聖霊はイエス様と本質が全く同じお方であるから神なのです。この神が信じたあなたの心の内に住んで下さると言うのです。これは驚きですが真実の話です。
○聖なる公同の教会とは(英語だとカソリックチャーチ)
私は聖なる公同の教会を信じますと言うのはどのような意味があるのでしょうか。皆さんに質問です。教会には2種類あるのをご存じでしょうか。一つはカトリック、一つはプロテスタントではありません。週報に書いてあるから既に勿論皆さんお分かりになっています。
①普遍的な教会。目に見えない教会、ユニバーサルチャーチと言います。これは時代を超え、民族を超え、今生きている人も、既に亡くなった人も属するキリストの体なる教会です。イエス様を信じて救われている人は全て普遍的教会に属しています。私もあなたもこの教会に属しています。ペンテコステから今に至るまでの救われた本当の信者は全てこの普遍的な教会の一員です。
②地域教会です。目に見える教会の事を言います。例えば本庄キリスト教会、旭教会、日本キリスト教団本庄教会地上にある個別の教会の事を地域教会と言います。
③使徒信条に戻りますが聖なる公同の教会を信じますとはどちらの教会を指していると思いますか。そうです。普遍的な教会。目に見えない教会、ユニバーサルチャーチを信じますと告白しているのです。この教会こそイエスを救い主・メシアと信じて救いを受けた人だけの集まりです。異邦人もユダヤ人も関係ありません。時代を超え、民族を超えてキリストにあって一つとされた信仰者の群れであります。カトリックもプロテスタントも関係ありません。真にイエスをキリスト・メシアと信じて救われた者の集まりです。キリストを頭とする世界に一つしかない教会です。この教会を通して神はご自身の栄光を現わす事を目的としておられます。この視点を持つと教会に対する理解が深まり自分たちだけが聖書的な正しい教会だという思い込みはなくなります。
まとめ 2つ
聖霊は人格を持つ神であり、今日も私と共にいる神です。この助け主を信頼して歩んでまいりましょう。
教会には普遍的教会と地域教会があります。私たちはそれぞれ地域教会に属して教会を建て上げるためにその一員として歩む責任と使命があります。教会で何かをしてもらうかではなく、この教会で何が出来るだろうかと言う使命感をいつも持つことが大切です。
同時に私たちは全世界的な普遍的教会、見えない教会の一員である事を認識する必要があります。そうすると他の教会の人もまた同労者であり、仲間であるとの思いが明確になります。別の言葉でいうと神の視点で地域教会を見て、人を見る事が出来ます。そうするとおおらかさが違ってきます。
来週は使徒信条 最後になります。是非共に学びましょう。