キリストとひとつにされて

2022年12月23日

2015年3月29日
参照聖句:ローマ6:3~4
説教題:キリストとひとつにされて

※姓名部分はプライバシー保護の為伏字にいたしました。

今日は●●さん●●さんの洗礼式です。昨年12月28日に行う予定でしたが今日となりました。●●さんは私が転任する前から本庄教会の礼拝に出席されていました。●●さんは2013年6月16日に初めて出席されました。それ以来、教会で共に信仰についてまたそれぞれの歩みについてお話し下さいました。その中でお二人ともイエス様を信じて、洗礼(バプテスマ)を受けたいという思いが深まっていき聖書を開くようになります。やがてイエス様を救い主と信じましたのでの洗礼(バプテスマ)を授ける事となりました。今日は健康面を配慮して適礼で行いますのでこの宣教が終わったらすぐに行います。因みにバプテスマは日本語で浸す、流す、沐浴すると言う意味です。そこからキリストと一体になる、一つにされる、結合する事です。

それでは「キリストと一つにされて」というテーマで学びましょう。既に洗礼を受けた方も、これから受けようとする方も良く学んでいただけると感謝です。良く誤解する方がいるのでいつも言っているのですが、今日お二人が受けるのは水のバプテスマ(洗礼)です。これはイエス様を救い主と信じて救われたから救いのしるしとして、また信仰を公にして本庄キリスト教会の一員に加えられる為に水のバプテスマ(洗礼)を受けるのです。もう一度言います。水のバプテスマ(洗礼)を受けたから救われるのではありません。イエス様を救い主と信じて救われ、聖霊によってバプテスマされたから、救いのしるしとしての水のバプテスマ(洗礼)を受けるのです。

そこで今日の宣教は3つのポイントです。①人はどのようにして救われるか②救われたらどう変えられるか③救われた人はどう生きるかの3つです。

①人はどのようにして救われるか
聖書が示す救いとは何からの救いでしょうか。貧乏から救われることですか。劣悪な家庭環境からの救いでしょうか。そうではありません。人間の根源的な課題である罪の救い、赦しを救いとか救われたとか言います。では人はどのようにしたら救われるのでしょうか。また救いの確信はどこにありますか。沢山の良い事をしたからですか。福祉施設にお金を寄付したら救われますか。

聖書の示す救いは恵みと信仰によって与えられるものです。自分が救われた時の事を思い出してみてください。皆さんはそれぞれが何年か前にイエス様を救い主と信じたはずです。如何ですか?
週報を開いてみてください。使徒パウロがエペソの町にある教会の信者に書いた手紙の一文です。「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです・・・」と書かれています。そうです人が救われるのは行いではなく恵みと信仰によってのみです。恵みの定義は「相応しくないものに与えられる神からの一方的な良いもの」という意味です。

では何をどのように信じるのか。まことの神であるイエス・キリストの福音を信じて人は救われるのです。福音の具体的な中身はⅠコリント15:1~5に書かれていますように、キリストは私たちの罪の為に死なれたこと、葬られたこと、三日目によみがえられた事を信じる事です。
これを信じたら人は救われる、罪の赦しと新しいキリストの命を持つものとされるのです。そして甦られたキリストは弟子たちに現われたように、今を生きる私たちと共におられるお方です。これが救いです。お二人ともイエスの十字架の死と復活の御業をそのまま信じて救われたのです。
②救われたらどう変えられるか
救われると生き方が変わる、実を結ぶ生き方へと変わる。それは目に見えませんがキリストと一つにされたという変化があなたに起こった事を示しています。それが本日の聖書箇所で、一般的には聖霊のバプテスマと言われているものです。バプテスマとは流す、浸す、沐浴と言う意味です。パウロはローマ教会の人たちに対して、「あなた方は知っていますね」と語りかけて、キリストイエスにつくバプテスマを説明しています。誤解しないでほしいのですが、この聖句は水のバプテスマの事を言っているのではなく、聖霊によってキリストと一つにされる、一体になることをキリストイエスにつくバプテスマを受けたと言っています。

キリストを信じたときキリストの中へバプテスマされた、別の言葉でいうとキリストにつぎ合わされた、私たちはキリストと一体とされた、キリストの中に置かれたのです。すると当然キリストの命、キリストの新しい性質が信者の内に入ってきますので生き方が変わるのです。例:接ぎ木
(さくら)しっかりした木の幹に小枝をしっかり結ぶと幹の養分を受けついで成長する。

私たちはキリストと一体となったので私たちもまた、キリストと共に葬られ、キリストと共に死者の中からよみがえるのです。天田さんも、千木良さんもキリストの福音を信じましたので救いを受けました。同時に聖霊によってバプテスマされましたから、今日水のバプテスマ(洗礼)を受けることになります。

③救われた人はどう生きるか
人にはそれぞれの賜物があります。御霊の賜物、生まれながらの賜物があります。そこからキリスト者として与えられている使命、役割があります。これから自分に与えられている使命や役割を良く確認しながら社会の中で、家庭の中で、教会の交わりの中で生きる事です。

その時の大切なポイントは神の一方的な恵みの中で主に信頼して生きる事です。頑張って信仰生活しようと思わないでください。また人前で良い信仰者のようなふりをしなくても大丈夫です。大体本物の姿は見えて来ますから。ただひたすら、主の恵みの中で、私たちの内に住まわれる聖霊、御霊なる神に信頼して生きる事です。そうすればキリスト者の生活は何歳になっても楽しく希望があります。
「キリストと一つにされて」というテーマから適用を交えて考えてみました。①人はどのようにして救われるか。福音を信じる。それは、キリストが私の罪の為に死なれた事、葬られた事、三日目によみがえられた事、今も生きて共におられることを信じるのです。
②救われたらどう変わるか。聖霊によってバプテスマされる。キリストと一体とされる。つぎ合わ
されてキリストの命を受ける、罪の赦しを受ける。
③救われた人はどう生きるのか。
自分の力に頼ることなく聖霊の恵みに信頼して生きる。自分に与えられている賜物を発見して使命役割に生きる。
結び
ローマ6:4 命にあって新しい歩みをするために、もう一度救いの恵みを確認して新しく生かされましょう。暗唱聖句 エペソ2:8。お祈りします。